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近赤外分析計(NIR)プレキャリブレーション:すぐに測定結果が得られます

2024/01/08

記事

こちらの記事は Part 4 のシリーズ

プレキャリブレーションは近赤外分光法の迅速な導入をどのようにアシストするのか ?


ボタンを押すだけで分析が開始できたらいいと思いませんか?サンプルを入れてフタを閉め、測定を開始するだけです。

今回はNIR分光法についてのシリーズのパート4です。NIRスペクトロスコピーがどのような場合に分析法開発の必要なく直接ラボに導入できるかを説明します。このようなアプリケーションでは、装置は初日からすぐに正確な結果を出すことができます。

以下のトピックがカバーされます(トピックにジャンプするにはクリックしてください):

NIR分析法を実施するためのワークフロー
図1. NIR分析法を実施するためのワークフロー

プレキャリブレーションの利点

前回のコラム (ラボのワークフローにNIR分析法を導入する方法), では、NIR分光分析装置をどのようにラボのワークフローに組み込むことができるのかを、実際のアプリケーション例を用いて紹介しました。このプロセスを図1に示します。

作業の大部分は、キャリブレーションセットの作成に費やされます。予想されるパラメータ範囲で40〜50のサンプルを主要な分析方法(一次的分析法)で測定する必要があります。NIRソフトウェアを使用して、同じサンプルに対して記録されたNIRスペクトルに対する結果値をリンクさせる必要があります(図1ステップ1)。


その後、スペクトルの変化を目視で確認し、一次的分析法で得られた値と相関させることで、予測モデルを作成する必要があります(図1ステップ2)。ソフトウェアによる検証後、予測モデルはルーチン分析で使用できるようになります。

多くの場合、まず濃度範囲にあるサンプルを作製や採取を行う必要があるため、上記のプロセスにはある程度の労力と時間がかかります。したがって、ステップ1と2を省略して、NIR分光分析装置が納品されたその日から装置を使用できるようになれば非常に有益なことでしょう。

これは単なる空想ではなく、特定のアプリケーションではプレキャリブレーションを使用して実現される現実です。