プロセス用自動滴定装置&カールフィッシャー水分計:2060TIプロセスアナライザー
滴定、水分、pH、導電率、イオン、吸光度などの測定が、24時間 / 365日モニタリングできるプロセス向け自動滴定装置/カールフィッシャー水分計
2060 TIプロセスアナライザーは、用途の広いプロセス用湿式化学分析装置で、滴定、動的な標準添加、比色分析、直接測定(pH、伝導度、温度など)、カールフィッシャー水分測定が行えます。このメソッドの組み合わせによる、分析の柔軟性により、複数のパラメータを同時分析でき、ほぼすべてのオンライン分析のニーズに応えます。
- 柔軟性の高いモジュール式の設計で4台までキャビネットが接続可能
- 複数の分析テクニックを実装し、無数のアプリケーションに対応
- 湿式分析部分がモジュール式になっているので、アプリケーション拡張が可能
- 複数のセキュリティレベルを搭載した、カスタマイズ可能な使いやすいインターフェース
- 測定法の追加統合が可能(pH、伝導度)
- IP66/NEMA 4ランクの保護性能で、過酷な環境に対応
- 2060 TI アナライザー 参考価格:2480万円~(税別、仕様や設置条件により価格は変わります)
プロセスの様々な工程を同時にモニタリングすることで生産性を向上
2060プロセスアナライザーは柔軟な新レイアウトにより、複数の分析モジュールの組み合わせが無数に可能で、複数の経路中のサンプルの複数項目の測定に対応します。
メトロームのプロセス分析計はモジュール式の構成コンセプトが有名で、このたび、その柔軟性をさらに前進させました。2060 TIプロセスアナライザーは、1台のキャビネットにモジュールを組み合わせて使えるだけでなく、4台までキャビネットを接続して、単一の分析計プラットフォームとすることが可能です。マルチキャビネット構成により、最高の柔軟性が得られ、プロセスモニタリングの複雑な課題を解決して、より高度な工場の自動化やプロセスの高い生産性に貢献します。
分析データを年中無休でモニタリングして工場などの企業資産を保護
効率よくプロセスを進めるには、複数のパラメータを常時モニターしていなければならない業界が数多くあります。たとえば、発電業界では、莫大な損失につながる生産遅延や保守の不備、不要なシャットダウンを回避して、高品質の生産を行い、発電所での事故につながりかねない、企業資産(タービン、膜、パイプなど)の劣化を防ぐには、腐食性イオンの常時監視が欠かせません
メトロームのプロセス分析計2060プラットフォームを利用すれば、生産プロセス全体でダウンタイムのリスクの管理、回避、最小化がよりうまく行えます。2060プロセスアナライザーは、複数のパラメータを一度に、ほぼリアルタイムで分析できるため、エラーが発生する前に防止できます。
自動化を進めて、工場全体の安全性を向上
高圧・高温から、有害な化学物質、気体蒸気まで、こうした環境への人の関与は可能なかぎり縮小するか、回避しなければなりません。したがって、オンラインまたはインラインソリューションであれば、人手を介したサンプリングが避けられ、全自動運転により人の介入が最小限に抑えられるので、こうした環境には好ましいと言えます。
2060プロセスアナライザーは、このような問題に理想的なソリューションです。2060シリーズのオンラインプロセス分析計は、安全性の問題から、人を配置できない過酷なプロセス環境にも設置することができます。
オンラインプロセス分析により化学薬品の無駄を削減
どこの工場でも、製造管理は優れているほうが望ましく、プロセス分析計をプロセスに組み込むことが、その解決策となります。
工場の管理システム(DCSやPLCなど)にデータを ≪リアルタイム≫で提供することで、工程が停止している時間を減らせ、最適な量の原料や試薬類の供給が行えてコスト削減に貢献します。
たとえば、表面処理業界では、めっき浴に使用する化学薬品は高額な費用がかかります。したがって、化学薬品のドージングを最適化して、可能なかぎりランニングコストを抑えつつ、最高品質を維持することが重要です。それはなぜか? そう、もしめっき浴に化学薬品を過剰投入してしまったら、必要量以上の化学薬品を使用することになり、全体の運用コストが膨らみます。その反対に、浴への化学薬品の投入が足りないと、浴に使用する化学薬品の費用は削減できるかもしれませんが、最終製品の品質が低下したり、不良品が出たりして、最終的には同じくコストが増大します。
2060プロセスアナライザーを用いれば、化学浴の重要な分析パラメータをすべて同時に、1年365日、年中無休でモニターして記録し、分析して文書化することができます。単一のシステムに複数の分析メソッドを組み合わせ、よく考えられたユーザーインターフェースによる直観的な操作が行えるため、プロセス全体の容易で信頼性のあるモニターができます。また、メトロームの2060プラットフォームは、≪リアルタイム≫測定でサンプルの劣化、ヒューマンエラー、汚染、揮発性化合物の消失を防げるため、正確性と精度が向上します。
プロセス分析計に関するお問い合わせはメトロームジャパンまで e-mail : metrohm.jp@metrohm.jp
- 自動サンプル前処理
- ソフトウェア
さまざまなサンプル前処理に対応
メトロームプロセスアナリティクスは、自動サンプル前処理システム用に、事実上ほとんどの対応が可能です。さまざまな産業のプロセス設備に対して対応できます。
化学薬品の分析に加えて、サンプル前処理、プレコンディショニング、分析計の設置場所が、オンライン分析の成否を分けます。メトロームは、分析計にサンプル前処理や、場合によってはシェルター、配管、配線、インターフェースまで揃ったターンキー式のパッケージを組み合わせて、ほぼすべてのアプリケーションに対して、完全なソリューションを提供できます。これにより、スムーズに測定が開始でき、現場の分析計ともシームレスに統合できます。
高機能ソフトウェア
いわゆるタイムプログラミングシートを用いて、このシリーズの分析計はプログラムの実行が、見やすいグラフィックのタイムラインで表示されます。アラームをプログラムして、分析計やプロセスの現在のステータスをモニターすることも可能で、ModbusまたはDiscrete I/Oによる通信が可能です。お客様のプロセスにどの分析テクニックが必要かに応じて、最適なソフトウェアソリューションを提供します。名前が示すとおり、2060 “TI” プロセスアナライザーにはtiamoソフトウェアが統合されています。
tiamoは、titration and more(滴定とその他)の略です。tiamoは強力なソフトウェアで、滴定以外にも、pH、イオン選択性電極、伝導度測定、電量分析、吸光度測定がプログラムできます。