プロセス用ラマン分光計:2060ラマンアナライザー
2060ラマンアナライザーは、インラインプロセスモニタリング向けラマン分光分析計です。数秒で再現性のある迅速な測定結果をもとめることができます。
連続的なインラインプロセスモニタリングを目的とした2060ラマンアナライザーを用いることで工程理解を深めることができます。サンプルを実験室に輸送する必要なく、製造ラインのあらゆる場面について情報を収集することで一貫した製品品質を確保します。
- 最大5本のプローブでインライン分析が可能
- 途切れのないキャリブレーションを実現する包括的なリファレンスチャンネル
- 自動ラマンシフトキャリブレーションによる高い再現性
- 数秒で得られる測定結果
- 環境にやさしく、コスト削減のための化学物質の使用なし
- 頑丈なNEMA 4X / IP66 準拠
正確で信頼性の高い測定を1台で実現
あらゆる産業で、モニタリングによるプロセスパラメーター制御は製造プロセスを維持し、最適で一貫した品質の製品を生産することに不可欠です。産業用制御システム(例:DCSまたはPLC)に「リアルタイム」のスマートデータを提供することは、停止時間を大幅に減少させ、貴重な企業資産を保護します。2060ラマンアナライザーは785 nmのレーザーとファイバーオプティックプローブを使用しています。堅実なレーザーの安定性を備えており、長期間にわたって一貫した信頼性と結果を確保します。
技術的な特長:
- 高い温度安定性とサンプル処理能力を持つラマン分光計
- 最大5つのサンプルチャンネル向けに最適に設計されたマルチプレクサ
- 蛍光低減(XTR)のための高度なアルゴリズム
あらゆる課題に対応できるソフトウェア
2060ラマンアナライザーは、VisionとIMPACTソフトウェアで操作されます。これらの独自の使いやすいソフトウェアパッケージは、包括的なデータ収集、定性および定量分析モデル開発、および診断に使用できます。プロセス制御用のさまざまなプロトコルが利用可能です:4〜20 mAを含むディスクリートI/O、OPC、Modbus、およびProfibus。
生産工程の障害を防いで生産ラインを保護
メトロームプロセスアナリティクスは、危険な環境向けに特別に設計されたソリューションのエンジニアリングと提供に特化しています。手動サンプリングの必要性を排除し、これによりHFや発熱エポキシ化、高温・高圧、自己重合などの危険な化学物質にさらされることなく、より安全な作業環境を確保します。
プロセス分析計に関するお問い合わせはメトロームジャパンまで e-mail : metrohm.jp@metrohm.jp
- サンプル前処理
- ソフトウェア
良い結果を得るには信頼性の高いサンプリングが不可欠
メトロームプロセスアナリティクスは、サンプルの前処理のためのほぼ全ての「作業ユニット」を設計及び供給し、ほとんどの産業のプロセスで使用出来るソリューションを提供できます。
化学分析以外にも、サンプルの準備、事前処理、およびアナライザーの配置は、オンラインおよびアットライン分析の成功にとって重要な要素です。ほとんどのアプリケーションに対して完全なソリューション、サンプル準備との組み合わせでのアナライザー、またはシェルター、配管、配線、およびインターフェースを備えた完全なターンキーパッケージを提供できます。これにより、現場でのアナライザーのスムーズな立ち上げと統合が可能になります。
2060ラマンアナライザーには、オンラインプロセス制御のための分光分析向けのユニークなソフトウェアが搭載されています。このソフトウェアは、どんな産業用途にも効率的にアナライザーをプログラムおよび制御するように設計されています:
- アナライザーのプログラム実行は、明確なグラフィカルなタイムライン表現で表示されます。
- アラームは、アナライザーの現在の状態を監視するためにプログラムすることができます。
- データは、さまざまなプロセス通信プロトコル(例:ModbusやディスクリートI/O)を使用して通信されることができます。
- バックグラウンドでは、Visionがデータ解析を制御し、解析データをアクセス可能な形式で提示します。