元の言語のページへ戻りました

溶液の自動分注 - 正確かつ再現性のある結果を得るためのカギ

2024/05/20

記事

液体取り扱いは、ラボにおける最も重要な作業の1つですが、煩わしく、また単純で退屈な作業でもあります。ただし、正確で再現性のある分析結果を得るためには、サンプル、溶媒、試薬、滴定液、または補助溶液などを適切な量を分取し、使用する必要があります。手動でサンプルや溶液を調製する際には、偽造されるリスクが高まります。このコラムでは、液体の取り扱いを自動化することの多くの利点について説明します。

自動分注とは何ですか?

液体の分注の主な概念は、溶液や試薬を、完全に、正確に、そして精密にある場所から別の場所へ移することです。シリンダーやビュレット、またはピペットなどの体積計とは異なり、自動分注ではピストン駆動のビュレットを使用してこの作業を行います。

メトロームのピストン駆動ビュレットは、ピストン(Piston)、シリンダー(Cylinder)、ドージングドライブ(Dosing drive) の 3 つの主要部品で構成されています (図 1)。ビュレットの内部には、シリンダー(Cylinder)に取り付けられたピストンがあります。ピストン(Piston)は、シリンダ内でピストンを上下させるドージングドライブ(Dosing drive)のスピンドルに連結されています。

Illustrative cross-section of a piston-driven buret from Metrohm. Arrows indicate the three major parts: the piston, cylinder, and dosing drive.
図 1. メトロームのピストン駆動ビュレットの断面図.