携帯型ラマン分光計(ハンドヘルドラマン分光計):Mira P
受け入れ原料合否判定などに最適なメトロームの携帯型ラマン分光計(ハンドヘルドラマン分光計)Mira P は、わずか705gで、FDA 21 CFR Part 11 準拠、医薬品や化学品の原料受け入れ検査の際に数秒で測定することができます。
従来のラボでの検査にはない、例えば積み込みドックでの材料検査などにおいて、特殊な状況でラボ品質の結果が得られるよう設計されており、従来の原料検査検証(RMID)法に比べて大きな利点があります。MIRA Pなら材料の品質と均一性がすばやく容易に確認できるため、メーカーは時間とリソースが節約できます。メトロームの携帯型ラマン分光計は、メソッドの開発からモデル検証、物質の現場でのすばやいサンプリングまで、プロセスを自動化します。
- その場で、すぐに「合格」「不合格」を明示
- 包装の上から検査できる液体、固体、粉末用オプションアクセサリーもご用意
- 規制の厳しい業界のコンプライアンスに完全対応した専用ソフトウェアMIRA Cal P
- 短時間で結果の出る、シンプルな自動ワークフローで材料検査が容易に
- サンプルを消費せず、サンプルに損傷を与えることも、燃やすこともなく慎重さを要する物質の非破壊検査を可能にする軌道ラスタースキャン
- MIRA P Basic 税抜き参考価格:795万4千円~(仕様により価格は変わります)
すぐに結果を表示
MIRA Pはデータを採取・加工して、統計分析を行い、瞬時に「合格」「不合格」をわかりやすく表示します。
多変数確率的アルゴリズムで測定結果を計算し、原料の同一性を確認します。このアプローチは従来の HQIスペクトルマッチングよりはるかに正確で信頼性が高くなります。
ORSなら不均一なサンプルでも測定の信頼性を上げて、熱分解や発火のリスクも軽減
軌道走査スキャンテクノロジー(ORS)はメトロームの全ラマン分光計システムに搭載されているユニークな機能です。ORSはサンプリングレーザーで広い範囲を走査し、スキャンごとに収集した情報を蓄積していきます。
ORSは混合サンプルでも優れた分解能を実現し、サンプルの劣化や燃焼の可能性を軽減します。
ラボから荷物受け入れの現場で即検査
材料検査の大半が、受け入れの現場で行われるため、RMIDに携帯型のラマン分光計を用いると、従来の方法より大きなメリットがあります。
また、技術者でない方のために自動測定の機能も用意されています。したがって、誰でもサンプルをすばやく、安全かつ正確に分析することができます。
MIRA Cal P:コンプライアンスに絶対の自信がもてる専用ソフトウェア
MIRA Cal Pを用いると、メトロームのラマン分光計システム MIRA Pが、 RMID にこの上なく容易に、効率よく、正確に使えるようになります。ソフトウェア MIRA Cal Pは、完全な報告書や監査証跡機能など、 FDAの21 CFR Part 11に準拠した文書が確実に作成できる特長があります。
新しい校正/検証アクセサリにより、2段階のシステム検証が可能になりました。まず、ASTMのトルエン-アセトニトリル用のE1840で、全周波数域において最も可能性の高い波数校正を決定します。次に、NISTトレーサブルポリスチレンを用いて、波数の正確さを確認し、 USP 1120およびEP 2.2.48に完全に適合するようにします。
ラマン分光計に関するお問い合わせは、メトロームジャパンまでご連絡ください。 e-mail : metrohm.jp@metrohm.jp
- サンプリング
- ソフトウェア
Smart Tipsで簡単サンプリング
Mira Pには各種Smart Tipが取り付けられ、容器の外からや直接浸漬、コントロールされたサンプリング用に、測定ルーチンを自動化することができます。
Part 11 準拠ソフトウェア
Mira Cal PソフトウェアでMIRA PシステムがFDAの21 CFR Part 11に準拠するようになります。ソフトウェアの特長は以下のとおりです:
- あらかじめ設定済みの3段階のアクセス権限とオプションでのパスワード有効期限など、マルチレベルのアクセスコントロール
- 装置のすべての操作を記録する監査証跡
- PC上の安全なデータベースと同期化されている安全な電子記録
- 必要な情報(装置情報、パラメータ、電子署名)がすべて含まれているレポートが、ボタン1つで作成可能