AN-S-362
低圧グラジェントを使用したワインに含まれる有機酸と陽イオンの測定
概要
ワイン中の有機酸はワイン製造過程の至るところに存在します。一部はブドウそのものに既に含まれており、また一部は発酵の過程で生じます。有機酸とその合成物の総量は、個々のワインの風味に直接影響を与えます。この技術資料では、典型的な酸やアニオンに加えて、ワイン中の微量の有機酸、特にシキミック酸やイソクエン酸などの測定を紹介しています。分離は、必要とされる分離度を達成すべく低圧グラジェントを使用した陰イオンクロマトグラフィで行われています。