試料燃焼装置など他の分析装置を組み合わせたICシステム
メトロームのイオンクロマトグラフは、自動試料燃焼装置、大気汚染物質吸着システム、質量分析計 (IC-MS)、誘導結合プラズマ分析装置 (IC-ICP/MS)、自動滴定装置など、さまざまな外部機器と接続できます。
メトロームのイオンクロマトグラフに、以下のような装置を組み合わせるハイフネーティドテクニックにより、イオンクロマトグラフィの応用範囲が大幅に拡大します。
- 微粒子捕集装置と組み合わせて大気中の深刻な汚染パラメータを総合的にモニタリング (ピルス、PILS)
- 自動燃焼装置を組み合わせて燃焼ガスのイオン分析(燃焼法イオンクロマトグラフィ; CIC)
- 高感度の検出システム(IC-MS、IC-ICP/MSなど)
- ICに滴定やボルタンメトリー(VA, 微量金属分析装置)を組み合わせ(TitrIC / VoltIC)て、1台のシステムでマルチパラメータ分析
燃焼法イオンクロマトグラフィ - 簡単にできる自動サンプル前処理
サンプルを燃焼させてイオンクロマトグラフで測定
燃焼法イオンクロマトグラフィ (CIC) なら燃焼ガスのイオン分析が自動で行えます。
CICでは、自動試料燃焼装置内でサンプルを熱分解し、生成した気体化合物を吸収液に通して吸収させ、その吸収液をイオンクロマトグラフに送り分析を行います。CICは、固体や粘性サンプルから、液体、気体サンプルまで、マトリックス中の様々なハロゲンおよび硫黄の測定に最適なメソッドです。
- 燃焼法ICのルーチン分析を完全自動化
- オフライン分析に比べて、サンプル注入や分析結果の正確さで断然有利
- AOFやAOXなどの総合値だけでなく、個別のハロゲン物質に対して定性分析と定量も可能
- 燃焼法イオンクロマトグラフィーシステムのアプリケーション
- アプリケーション例:燃焼イオンクロマトグラフィによる環境水の PFAS 分析
DOWNLOAD 8.000.5248, 8.000.5380
高度なサンプリングシステム
大気のオンラインモニタリング
2060 MARGA(エアロゾル&大気ガスモニタリング装置)は周辺大気のオンラインモニタリング専用ソリューションです。
2060 MARGAはあらかじめ定めた容積の周辺大気のエアロゾルおよびガス留分からイオン(陰イオンおよび陽イオン)を収集して溶液にし、デュアルチャンネルのイオンクロマトグラフに注入して、分析が行なえるようにします。
微粒子捕集装置
微粒子捕集装置(ピルス;PILS)は、大気からエアロゾルを集めて水溶液化します。
PILSは、メトロームのどのイオンクロマトグラフとも組み合わせられるので、エアロゾルのマルチパラメータ分析が可能です。IC以外にもVAやMS用としても使用できます。
Brochure: Analysis of Aerosols (8.108.5006, PDF, 739 KB)
Brochure: Air Monitoring by Ion Chromatography – a literature reference review (PDF, 3 MB)
高感度検出装置との組み合わせ
IC/MS、IC-ICP/MS – イオンクロマトグラフと質量分析計の組み合わせ
イオンクロマトグラフ(IC)に質量分析計(MS)を組み合わせたシステム(IC-MS)や、誘導結合プラズマ分析装置(発光分析装置、ICP)との組み合わせたシステム(IC-ICP)でさらに感度や選択性の向上が見込まれ、イオンクロマトグラフィーのアプリケーションを広げることができます。
- 感度と選択性がさらに向上
- 最高の信頼性が必須であるパラメータ(飲料水中のハロ酢酸などの毒性不純物のモニタリングやクロムの化学種別分析など)の測定
- サンプルの定量および定性分析
- イオンクロマトグラフ (IC) と質量分析計 (MS)との組み合わせ(IC-MS)
滴定装置やボルタンメトリー(VA)との組み合わせてマルチパラメーター分析
pHや導電率などの直接測定、滴定、ボルタンメトリー、イオンクロマトグラフィを1台の完全自動システムで組み合わせて、複数の分析項目を1システムで行うことができるので、総合的な水分析を実現します。
VoltICプロフェッショナル – ボルタンメトリー(VA)とイオンクロマトグラフィの組み合わせ
ICとボルタンメトリー(VA)の強みを1台のパワフルなシステムに統合し、イオンのトレースアナリシスに対応
- 完全自動分析
- 単一のソフトウェアMagIC Netで両方の装置を操作
- 結果はすべて共通のデータベースに保存し、結合して共有のレポート作成