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メトロームの分析装置を使用したバッテリー研究と生産の促進 Part1

2021/03/01

記事

こちらの記事は Part 1 のシリーズ

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Part 2
Vehicles traveling on a busy highway.

二酸化炭素(CO₂)排出を削減するためには、従来の燃料を動力源とする車両をバッテリー駆動の選択肢に置き換えることが重要です。この温室効果ガスは化石燃料の燃焼によって発生するため、その放出を抑えることが地球温暖化にも影響を与えます。電気自動車や携帯電話、ノートパソコンなどの再充電可能な機器向けのバッテリー生産には、最高の性能を保証するために厳格な品質管理とテストが求められます。同時に、バッテリー研究では、エネルギー密度や出力密度が高く、より効率的なエネルギー貯蔵が可能な新しいバッテリー材料の発見を目指しています。

このコラムでは、メトロームの高精度な分析機器を使用して測定可能な分析項目のいくつかを紹介し、この研究分野に関連する無料ダウンロードもご紹介します。

以下のポイントについて解説します(各トピックに直接移動するにはクリックしてください):

リチウムイオン電池の構成要素

現在、リチウムイオン電池は市場で最も一般的な再充電可能な電池です。電池は、負極(アノード)と正極(カソード)で構成されています。電解質はリチウムイオンの形で両極間の電荷移動を促進します。一方、負極と正極の間に配置されたセパレーターが短絡を防ぎます。図1にはその断面図の例が示されています。