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日本酒の品質管理をメトロームの滴定装置で自動化

「獺祭」の品質管理にメトロームの 自動滴定装置が使われています

獺祭イメージ1

日本酒が世界的なブームとなっていますが、その火付け役となったのが、旭酒造株式会社さんの「獺祭(だっさい)」です。
旭酒造さんでは、お酒を製造する際に重要な指標となる、「酸度」と「アミノ酸度」をメトロームの電位差自動滴定装置「タイトランド」と、オートサンプラ「814USBサンプルプロセッサ」を使用して測定されています。

酸度」とは、日本酒に含まれるコハク酸、乳酸、リンゴ酸といった有機酸の量を表し、味の濃淡を知るための指標となります。

アミノ酸度」は、日本酒に含まれるグルタミン酸などのアミノ酸量を表したもので、お酒の旨味や熟しやすさなどを知るための指標となります。日本酒には、このアミノ酸が適度に含まれているため、飲むだけでなく調味料としても優れているのでしょう。

今回は、旭酒造さんのご厚意により、「獺祭」が造られている製造現場を見学させていただきました。

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山口県岩国市周東町獺越にある旭酒造株式会社さんの社屋です。
こちらで「獺祭」は製造されています。

別棟もあり、そちらでも「獺祭」が製造されているそうです。

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麹室(こうじむろ)内

日本酒造りは、昔から「一麹、二酛(もと)、三造り」と言われています。蒸米に麹を繁殖させる工程の部屋を「麹室(こうじむろ」と呼び、高温、高湿度の環境で麹造り「製麹(せいぎく)」は行われています。

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酒母(しゅぼ)造り又は酛造り

アルコール発酵に必要な酵母を培養する工程です。酵母は、お米の糖分からアルコールを生成します。この後、醪造り(もろみつくり)、ろ過、火入れ、ビン詰めなどのさまざまな工程を経て、「獺祭」ができあがります。

獺祭イメージ5

品質管理

旭酒造さんでは、メトロームの自動滴定システムを3セットお持ちで、製造工程と最終製品の「酸度」と「アミノ酸度」をフル稼働で測定されています。
全てのロットを毎日測定して厳しい品質管理をされているため、とてもお忙しい現場でした。

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ご興味のある方は、旭酒造さんのウェブサイトもご覧ください。見学も受け付けられているそうです(要予約、詳しくはウェブサイトへ)。

旭酒造さんには、貴重な製造現場を見学させていただきまして、ありがとうございました。



使用されている自動滴定装置タイトランドの詳細はこちら

 

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