AN-NIR-068
2020-03
近赤外分析計によるイソシアネートの品質管理
Chemical-free and fast determination of isocyanate content with NIRS
概要
イソシアネートの測定 (ASTM D7252) は、大気中の水分と反応性があり、誘導区政もあるため、分析が困難です。さらに、この種の分析に一般的に用いられる HPLC 分析はサンプル前処理の段階と化学薬品を伴い、各測定を完了するのに最長20分かかります。
この技術資料では、可視-近赤外(Vis-NIR)分析計を用いてポリウレタン製品のイソシアン酸含有量について、信頼できる測定結果が得られることを示します。測定はわずか1分足らずで終わるため、可視-近赤外(Vis-NIR)分析を用いれば、製品の品質変化にすばやく対応ができます。
結果
得られたVis-NIRスペクトル(図2)は、イソシアネート含有量の定量化のための予測モデルを作成するために使用されました。予測モデルの品質は、Vis-NIR予測と主要なメソッド値との関係を示す相関図を使用して評価されました。それぞれの性能指数(FOM)は、ルーチン分析中の予測の期待される精度を示しています。
Figure 2.
XDSRapidLiquidアナライザーと8mmディスポーザブルバイアルを使用して得られたイソシアネートVis-NIRスペクトルの選択。表示上の理由から、スペクトルオフセットが適用されました。
Figure 3.
XDS RapidLiquidアナライザーを使用してイソシアネート(NCO)含有量を予測するための相関図。イソシアネート含有量ラボ値は、滴定を使用して評価しました。
性能指数 | 値 |
---|---|
R2 | 0.968 |
校正の標準誤差 | 0.24 |
交差検定の標準誤差 | 0.26 |